2010年 01月 21日
読書記録: 人形佐七捕物帳
著者: 横溝 正史
感想:
本作をすっごく楽しみにして図書館から借りてみたら、
これ、主要な話を一冊にまとめたダイジェスト版なのね・・・・。
人形のように美しい顔をしてる岡っ引きの佐七が
事件を格好良く粋に解決していきます。
勘が鋭くて、目が利き、かつ事件の関係者へ名前が
出ないように配慮をしたり。
割とスーパーマンな感じです。
それにしてもなんかね~、横溝正史って良いですよね~。
ちょっと金田一チックなおどろおどろしい殺人もあるし、
佐七の子分の辰と豆六の2人もユーモラスです。
奥さんのお粂も美人で色っぽいしね。
女性の描き方も、女性が作者の「かわせみ」とは違って、
なんつーか「艶っぽい」気がしますよ。
商売女とか年増女の描き方が上手いと思う。
「かわせみ」は清楚で貞淑な美人が多いですもんね。
次は、横溝正史がお手本にしたという、
岡本綺堂の「半七捕物帳」でしょうか。
by sprewell8_daisuki
| 2010-01-21 10:00
| 本