読書記録 神がくしの八月・・・戦争の異常さ

タイトル:神がくしの八月
著者:さねとうあきら

感想:

ものすごく恐ろしい、戦争の本です。

定本・さねとうあきらの本〈1〉神がくしの八月 (定本さねとうあきらの本 1)
さねとう あきら / / てらいんく
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太平洋戦争の終わりごろ、東北の小さな村に東京の小学生が疎開してきます。
村の子供は東京の疎開もんをひどくいじめます。
子供どころか、村の大人までも疎開の子供を目の敵にします。

そんな中、村のお寺の跡継ぎの若和尚と呼ばれる少年と、
疎開してきた中の、凛とした雰囲気の少女が知り合いになります。

二人でちょっと山へ遠出をした時に、脱走兵につかまり・・・。
村人は若和尚(だけ)を助けようと頭をひねり・・・・。


戦時中の、人々の異常な心理が本当に恐ろしいです。

戦場になってない山奥なのに、そこには薄ら寒くなるような戦争の影がある。
味方同士、日本人同士なのに、憎みあい密告しあっている。
「戦争は嫌だ」「戦争やめよう」なんて言う人は一人もいない。
つまり、大人も子供も、全力で戦争をしている。

こっぴどく疎開もんをいじめる村人だって、平和な時は心優しい人達なんだと思う。
誰も爆弾で死んだりしないのに、戦争の恐ろしさがひしひしと伝わってきます。

もう少し娘が大きくなったら、読んでほしいなぁと思います。
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by sprewell8_daisuki | 2008-09-29 18:31 |