人気ブログランキング | 話題のタグを見る

読書記録 わらしべ長者

タイトル:わらしべ長者-日本の民話二十二編
著者:木下順二/赤羽末吉・絵

感想:

最近、娘と一緒に良く図書館へ行きます。
日本の昔話の棚で、思わず手に取った一冊。

というのも、この本、私が子供の頃に家に有ったんですよ。
懐かしさのあまり立ったまま、パラパラとめくっていくうちに、
ほぼ完読ww

あらためて読んでみると、面白いですね、昔話って。

そして、すっかり忘れてた話もあったのですが、
妙に印象に残っていた話も。

それは「うばっ皮」というお話です。

ある時、ひきがえるを助けた娘(美しい)に、お礼に
「これはあなたを守るかもしれない」と
なんだか皮みたいなものをくれる。

娘がそれを被ると、
ひきがえるみたいなみっともない姿に変わってしまう。

ある事情から家を出ることになった娘は、
道中安全に進もうと、うばっ皮を被って旅をする。
みにくい娘を誰も相手にしない。

そしてとあるお金持ちの家の風呂焚き女として雇われる。
家中の人間が「きたならしい娘じゃあ」とか言って、
ここでも相手にされない。

しかし・・・・家に誰もいない時やこっそり芝居を観に行く時、
娘はうばっ皮を脱ぐのだ。
その姿を、そこの家の跡取り息子が目にし・・・・。

最後はハッピーエンドのシンデレラストーリーです。


しわくちゃのみにくい姿になる皮を、
自ら被って難を逃れるって面白いです。

・・・この娘さんは、うばっ皮を被っていた時は、
誰も自分を相手にしなくて誰からも見られなくて、
かえって心穏やかにいられたのかもしれないな。

そんな事を思いました。
by sprewell8_daisuki | 2008-09-08 18:44 |

母子家庭でバカ騒ぎしてる毎日です。

by sprewell8_daisuki