2008年 09月 08日
読書記録 わらしべ長者
著者:木下順二/赤羽末吉・絵
感想:
最近、娘と一緒に良く図書館へ行きます。
日本の昔話の棚で、思わず手に取った一冊。
というのも、この本、私が子供の頃に家に有ったんですよ。
懐かしさのあまり立ったまま、パラパラとめくっていくうちに、
ほぼ完読ww
あらためて読んでみると、面白いですね、昔話って。
そして、すっかり忘れてた話もあったのですが、
妙に印象に残っていた話も。
それは「うばっ皮」というお話です。
ある時、ひきがえるを助けた娘(美しい)に、お礼に
「これはあなたを守るかもしれない」と
なんだか皮みたいなものをくれる。
娘がそれを被ると、
ひきがえるみたいなみっともない姿に変わってしまう。
ある事情から家を出ることになった娘は、
道中安全に進もうと、うばっ皮を被って旅をする。
みにくい娘を誰も相手にしない。
そしてとあるお金持ちの家の風呂焚き女として雇われる。
家中の人間が「きたならしい娘じゃあ」とか言って、
ここでも相手にされない。
しかし・・・・家に誰もいない時やこっそり芝居を観に行く時、
娘はうばっ皮を脱ぐのだ。
その姿を、そこの家の跡取り息子が目にし・・・・。
最後はハッピーエンドのシンデレラストーリーです。
しわくちゃのみにくい姿になる皮を、
自ら被って難を逃れるって面白いです。
・・・この娘さんは、うばっ皮を被っていた時は、
誰も自分を相手にしなくて誰からも見られなくて、
かえって心穏やかにいられたのかもしれないな。
そんな事を思いました。
by sprewell8_daisuki
| 2008-09-08 18:44
| 本