牧阿佐美バレヱ団 眠れる森の美女 〈全幕〉

眠れる森の美女 〈全幕〉

日 時 3月8日(金) 18:30開演
会 場 ゆうぽうとホール

指 揮 アンドレイ・アニハーノフ
管弦楽 東京ニューシティ管弦楽団

オーロラ姫:アナスタシア・コレゴワ(マリインスキー・バレエ ファースト・ソリスト)
フロリモンド王子:イーゴリ・コルプ(マリインスキー・バレエ プリンパル)

リラの精:吉岡まな美
カラボス:保坂アントン慶
フロレスタン24世王:森田健太郎
王妃:坂西麻美


先日のマリインスキーの日本公演でとうとう見ることの出来なかった、イーゴリ・コルプが気になって気になって仕方がないので、行ってきました。

コルプが「眠れる森の美女」の全幕公演で王子役で出演するのは、今回の牧阿佐美バレヱ団の公演が最後となる予定、だそうで。

コルプさん

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とりたててイケメンでもなく、王子様タイプでもないのですが・・・。
動画で見るコルプは、怪しい笑みといつも歯を見せている口元、軟体動物のようなクネクネぶり・・・・。
本当に気になる存在です。

で、眠れる森の美女のフロリモンド王子(デジレ王子じゃないのね~)ですが。

なかなか、いやかなり、格好良かったです。
衣装がこれまたすごいパフスリーブのフリルがフリフリしてるゴージャスなやつで。

いや、最初から感想を書こう。

ゆうぽうとホールは見やすいですね。
舞台装置も、背後に階段がちゃんとある、かなり豪華なもの。

冒頭、式典長がコミカルで芸達者ですごく良かったです。
小柄で、大袈裟なヅラ付けてて、付けぼくろまで付いてて、ちゃめっけたっぷり。
王様と王妃様も、なかなかゴージャスで良かったです。
特に王妃様のドレス、ベルバラのマリーアントワネットか!?と言うくらい横に膨らんだスカート。
こういうの、良いですね~。

リラの精の吉岡さん、最初は笑顔があまりなくて心配しましたが、後半からずっと笑顔が出るようになって安心して見れました。

保坂さんのカラボスが、かなりの美人さんでした。
悪い妖精のカラボスは、普通男性が演じる事が多く、老婆の姿であることが多いのですが、保坂さん(もちろん男性)のカラボスは若いし美人で、呼ばれなかった事に腹を立てているだけじゃなくてアタクシ意地悪で嫉妬深いのよーーーふふん、という感じ。
カラボスの手下はネズミでした。

第一幕、コレゴワのオーロラ姫が出てきた瞬間、あまりの可愛さにまず感動。
そして、第一幕で足音しまくりでゆうぽうとホールって足音響くのねーと思っていたのに、コレゴワの足音がほとんどしない事に再び感動。

コレゴワ、大きなぱっちりした黒い目が印象的です。
体つきはスレンダーというのではなくて、ガッチリではないけど適度に筋肉が付いてる感じ。

ローズアダージョの時の、4人の求婚者の王子のうちの一人がめちゃくちゃ優しそうなイケメンで、後で調べたら、菊地研さんというのでした。

4人の王子とバランスをとるところでは、手を離してアンオーにしてる時間が長い!
マリインスキーの眠りではアンオーにしないので、びっくりしました。

第二幕、いよいよコルプの登場です。
フリフリ衣装で登場し、ニヤつきながらおつきの人と舞台袖で小芝居してました。

もうコルプが出てきてからはオペラグラスでコルプしか見てないので、舞台全体としての印象があまりありません(;^_^ A

濃いアイメイクに薄いブルーの瞳と歯を見せての薄笑い、ものすごく薄情そうに見えるのですが、やはり立ち居振る舞いはマリインスキーの王子(正統派)なのですよね。

コルプも足音がほとんどしなくて、手の動きが柔らかく、瞳の色と相まってなんとなく猫を思わせます。
幻の姿のオーロラ姫とのアダージョ、薄暗くて良く見えないのがなんとも残念。

そんな王子が、リラの精に導かれてオーロラ姫の城へ行くところ、
ものすごく大きくて豪華な船が登場して度肝を抜かれました。
しかも、普通は右から左に一直線だったりせいぜい往復するくらいですが、この船ってば、あちこち木々の間をぬって進むんですよ!
右に左にくねくねと進むもんのすごい大きな船。どういう仕組みなのかなあ。

そして、カラボスの手下(良く見ると可愛いネズミ)を手で突き飛ばして倒す王子(笑)。
ここは剣で追いやって欲しかったかも~。

王子がオーロラ姫にキスして目覚めた後、ウエストモーランド版の特徴である「目覚めのパドドゥ」が有りました。
ん~~なくても良かったかな(汗)。
たった2人だけで、お城のどこかの部屋で踊ってるんですよね。
キスして目覚めてみんなに囲まれて祝福されて切れ間がなく第三幕へ突入する方が好きかも。

第三幕、式典長は別のヅラをかぶって登場です。第一幕から100年経ってるのですもんね。
第一幕ではバッハみたいは全体カーリーな長めの茶髪のヅラ、第三幕になったらモーツァルトみたいな耳の横だけクルンとなった白髪のヅラでした。
ドレスの色彩も形も、第一幕とは変えてあるんですね。

宝石たちの踊りは、男性2人に女性2人。
このバレエ団は男性のダンサーが沢山いるのですね~。

長靴をはいた猫は、両方とも猫のかぶり物をしています。
赤ずきんちゃんの狼もかぶり物。

特筆すべきは、青い鳥の跳躍です。
素晴らしかった!足音もなく、ブリゼボレも見事でした。

そして、王子と姫のグラン・パ・ド・ドゥ。
マリインスキーは、ボリショイやパリオペみたいに白髪のヅラはかぶってません。

王子のヴァリエーションで、通常4回やるジャンプを2回しかやらなかったりして、どこか調子が悪いのかな?と思わせる場面がありました。
年齢的にもう跳べないとか?
だから最後の王子なのかな・・・。

最後はちゃんとアポテオーズまでやってくれて大満足です。

カーテンコールで、コルプは胸に手を当ててキラキラ光る青い目で、上の階の客席までじーっと見てました。
こちらもじーっと見てました。目を離すのが惜しいので。
それと、私のお気に入りのブルーバードは、幕から跳びながら出てきてくれたりして、なんだか心が温まりました。
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by sprewell8_daisuki | 2013-03-17 10:34 | 舞台